探偵と猫と人探し

「飼い猫が家出したら地域のボス猫に伝言を頼んでおくと数日後に帰ってくる」
猫好きな方なら、このちょっと不思議な話を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
ボス猫じゃなくても近所の野良猫に話をしておくと家出した飼い猫に伝わって帰ってくる。
猫は社会性のある動物だという説もありますし人語が理解出来ているのではと思う場面も
多々ありますので妙に説得力のある話ですし実際に話しかけた数日後に戻ってきたという
話もいくつか見掛けますね。
ただ人間に分からない猫たちの社会性やコミュニケーション方法というのは
「猫の集会」のようにおそらくあるのだと。
探偵の仕事には「人探し・行方調査」があり家出人や失踪者などの調査対象者を
探しますが手法は聞き込みなどを主です。
調査対象者が探されていることに気付くと居場所などを変えてしまうことがあるため
探偵が探しているということを全面に打ち出して聞き込みをすることはほとんど無く
調査対象者がいるであろう地域に警戒されずに入っていく必要があります。
人間にはもちろん社会性(集団をつくって生活しようとする基本的な傾向)がありますので
狭い地域でも大小様々なコミュニティが存在しています。探偵はそのコミュニティに
上手く入っていくことで色々な情報を集められるようになります。
「飼い猫が家出したら地域のボス猫に伝言を頼んでおくと数日後に帰ってくる」と似たような感じですが、地域のボス的な役割の方々(古くから住んでいる人や自治会長さんなど)と話が出来るようになれば他の人にも我々の代わりに聞いてもらえることも。
技術の進歩によって動物の言葉を理解できるようになったりコミュニケーションが取れるようになれば探偵の仕事もかなり効率があがるなと妄想しつつ粛々と依頼を遂行したいと思います。