「お金を貸している相手が音信不通になってしまった」「数十年前に生き別れた家族にもう一度会いたい」このようなご依頼が探偵の元には多数寄せられます。しかしながら探偵に相談しようとしたけれど「名前しか分からない」とか「写真が無いから探せないのでは?」のような理由で調査自体が不可能ではないかと考えてしまう方もいるようです。そこで今回は探偵の人探しで必要な情報をご説明します。
人探しで最低限必要な情報とは
人探しや行方調査を行う場合に探したい人物の情報は多いに越したことはありませんが、不確かな情報が多くあったとしても役に立たない場合があります。それよりも最低限必要な情報は「氏名が正確に分かる(漢字と読み)」「過去に住んでいた住所が正確に分かる」「本人名義の携帯電話番号が分かる」など正確な情報が一つでも分かれば、それをきっかけとして探したい人物の所在に辿り着く可能性が非常に高まります。
ただし「出身校」「出身地」など探したい人物が絞り込めないような情報は使えないわけではないものの他の情報と組み合わせる必要がありますので、「大体の年齢」「名字」など複数の情報が必要になります。
情報が少ない人探し実例
正確な情報が一つしかなかった人探しや行方調査の実例をご紹介します。
【名前しか分からない場合の行方調査】
・結婚を前提に真剣に交際をしていた男性から「結婚費用を貯めよう。とりあえず自分に現金を預けてくれれば口座を作って預金しておく」と言われ、信じて多額の現金を預けていたが音信不通に…。聞いていた職場や住所はデタラメで唯一確証があったのは一度だけ財布からはみ出していた免許証を見た時に覚えていた名前だけだった。
対象者の男性は珍しい氏名ではなかったのでフルネームでインターネット検索をしても同姓同名のSNSなどが出てくるだけで進展は無かった。しかし、氏名をローマ字やカタカナなどに変えて検索してみると対象者が学生時代に作成したと思われるブログ記事がヒット。実家のおおよその場所や出身校が判明し、そこから生年月日なども特定することができて現住所にたどり着いた。その後は弁護士に依頼してお金の返還請求手続きをおこなった。
「人探しは名前しか分からなくても探せるのでしょうか?」探偵に聞いた㊳のブログ記事も御覧ください。